日比野克彦
1958年岐阜市生まれ。1984年東京藝術大学大学院修了。1982年日本グラフィック展大賞受賞。平成27 年度芸術選奨文部科学大臣賞(芸術振興部門)。地域性を生かしたアート活動を展開。「明後日新聞社 文化事業部/明後日朝顔」(2003~現在)「瀬戸内海底探査船美術館」 (2010年~現在)。2014年より異なる背景を持った人たちの交流をはかるアートプログラム「TURN」を監修。2022年4月1日より、東京藝術大学学長。岐阜県美術館長、熊本市現代美術館長、日本サッカー協会社会貢献委員会委員長を務める。
アニエスベーが2003年に創設し支援し続けている、Tara Océan(タラ オセアン)財団(フランス、パリ)の科学探査船タラ号が、2017年に初来日した際、福岡から初めてタラ号に乗船。科学とアートの力で見えないものを可視化し、海洋保全の重要性を発信している、一般社団法人タラ オセアン ジャパンの活動に賛同し、理事を務める。
シルバン・アゴスティーニ
2005年にマルセイユ海洋センターで修士号を取得。2005年に静岡大学で博士号を取得するために来日し、造礁サンゴの生態生理学について研究。
2009年静岡大学で博士号(理学)を取得し、静岡大学および琉球大学などで博士研究員の職に従事。2012年より、現職。
最近の研究のテーマは、気候変動、海洋酸性化、その他の人為的ストレス要因が、海洋生物の生態と生理学に与える影響で、特に熱帯と亜熱帯におけるサンゴに焦点をあてている。研究アプローチは、フィールドワークと実験室研究を組み合わせたもの。
タラ号太平洋コンソーシアムの科学コーディネーターでもあり、Tara Océan財団 日本支部である 一般社団法人タラ オセアン ジャパンの理事であり、日本列島沿岸海域のマイクロプラスチック汚染に関する、Tara JAMBIO マイクロプラスチック共同調査をリードしている。
パトゥイエ由美子
Tara Océan財団 日本支部 一般社団法人タラ オセアン ジャパン 事務局長
Tara Océan(タラ オセアン)財団は、科学探査船タラ号を使って科学者と世界中の海を航海し気候変動や環境破壊が海洋や生物多様性に与える影響を研究し、海洋保全の重要性を発信している。
2020年には、日本沿岸海域のマイクロプラスチック汚染の現状を調査、研究する、Tara JAMBIO マイクロプラスチック共同調査プロジェクトを立ち上げ、北は北海道から、南は熊本県天草までを含む海洋調査に同行。各地の調査地点では、こども達や地元のコミュニティーの人への海洋環境教育、啓発イベントも開催している。
調査の途中で、映画「マイクロプラスチック・ストーリー ~ぼくらが作る2050年~」の日本語字幕版を見る機会があり、そのメッセージに感銘を受け、佐竹監督にコンタクトをとり、共同制作するにいたる。
プライベートでは、16歳の娘の母。1年半前から「みみずコンポスト」を始めるなど、なるべく環境負荷を抑えた生活を模索中。