山口源兵衛
1948年、京都生まれ。27歳の時に正倉院展で初めて目にした「糞掃衣」に衝撃を受け、帯の創作を始める。1981年、誉田屋源兵衛十代目を襲名。職人衆による染め、織りの高い技術とともに伝統を受け継ぎ、常に「革新」の精神を持って呉服業界に次々と作品を発表。建築家の隅研吾氏やデザイナーのコシノヒロコ氏、ファッションブランドのユナイテッドアローズとのコラボレーションなど、伝統工芸の枠に縛られない、ジャンルを超えたものづくりにも挑戦。2003年、日本文化デザイン大賞を受賞。日本原種の繭「小石丸」の復活やフィリピンのドリームウィーバーの保存活動など、染織技術の活性化にも努める。