ジャーナリスト、アートプロデューサー。ウェブマガジン『REALKYOTO FORUM』編集長。京都芸術大学大学院芸術研究科教授。同大大学院舞台芸術センター主任研究員。愛知県立芸術大学講師。同志社大学講師。2003年に和英バイリンガルの現代アート雑誌『ART iT』を創刊し、編集長を務めた。展覧会のキュレーションも行い、あいちトリエンナーレ2013ではパフォーミングアーツ統括プロデューサーを担当。編著書に『百年の愚行』(Think the Earth 2002)、『続・百年の愚行』(同 2014)、著書に『現代アートとは何か』(河出書房新社 2018)、『現代アートを殺さないために ソフトな恐怖政治と表現の自由』(同 2020)などがある。2019年にフランス・芸術文化勲章シュヴァリエを受勲。
映里
ロンロン(中国)とインリ(日本)は、2000年より共同で活動している。彼らの作品には、2人で作り上げた親密な世界が反映されており、伝統的なモノクロの暗室技術の限界を凌駕した作品を精力的に発表している。〈Mt.Fuji(富士山)〉(2001)、〈Liulitun(六里屯、北京シリーズ)〉(1994–2003)、〈妻有物語〉(2012–2014)など、高い評価を受けている彼らの一連の作品は、彼らを取り巻く急速に変化する世界を掘り下げながら、彼らが共に過ごしている生活や環境を反映している。2007年、北京の草場地芸術区に、写真の複合施設である「三影堂撮影芸術中心」を設立した。2008年には、中国で最も有望な若手写真家を発掘し、奨励することを目的とした「三影堂撮影賞」を設立し、毎年受賞者を輩出している。2010年には、アルル国際写真祭と提携し、2010年から2012年までの3年間、北京で国際写真祭「Caochangdi Photo Spring Festival」を共同開催した。このコラボレーションは厦門の三影堂分館でも継続され、2015年からは「Jimei × Arles International Photo Festival(集美×アルル国際写真祭)」を共同開催している。2016年、Sony World Photography AwardsでOutstanding Contribution to Photography賞を受賞。アーティストとしてのキャリアと、アジアの写真界に大きな影響を与えたことが高く評価された。
沖野修也
沖野修也と沖野好洋から成る兄弟DJユニット。1992年イギリスのジャズ・シーンの第一
人者、Gilles Petersonに命名される。1994年にコンピレーション・アルバム『Kyoto
Jazz Massive/V.A.』をファーライフ・レコードより発表。2000年にCompost
Recordsからリリースしたシングル、「Eclipes」がBBCラジオで3週連続No.1の座を獲
得。2002年ファースト・アルバム『Spirit Of The Sun』を発表。全世界デビューを果た
す。2004年からはKyoto Jazz Massive Live Setを始動。国内外のフェスに出演し、ヨ
ーロッパ・ツアーも行った。兄、修也は渋谷The Roomの、弟好洋は大阪のEspecial
Recordsのオーナーでもある。