Momo Okabe, ILMATAR, 2020, Archival color C-print ©︎ Momo Okabe
Momo Okabe, ILMATAR, 2020, Archival color C-print ©︎ Momo Okabe
Momo Okabe, ILMATAR, 2017 ©︎ Momo Okabe
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岡部 桃

Momo Okabe

ILMATAR

10/10 現代日本女性写真家たちの祝祭

Supported by KERING’S WOMEN IN MOTION

Curated by
ルシール・レイボーズ
仲西祐介
ポリーヌ・ベルマール

HOSOO GALLERY

岡部桃は作品を通じてジェンダーやアイデンティティの問題を取り上げてきた。それは岡部自身の闘いでもあり、また自身の恋人や友人たちの闘いでもある。「自分たちは日本社会においてはアウトサイダーだ」と彼女は言う。岡部の写真作品は、厳しく、時には暴力的でさえある現実を、ネオンのように強烈かつ繊細な色彩によって描き出す。〈イルマタル〉と名付けられた、岡部自身とその友人たちの物語を伝えるこのシリーズは、自身の妊娠・出産を含む6年という時間をかけて制作された。あるインタビューで岡部はこう説明している。「私の写真のベースにあるのは日本の私小説です。常に私自身の実体験が基になっています。何を撮るかを事前に決めておくことはありません。自分の私生活を作品にしていますが、そのパワーが他の多くの人々にも共有されるものであってほしいと思っています。そして、人々の人生にポジティブな影響をもたらすものでもあってほしいと思います」。

HOSOO GALLERY

10:30 - 17:30

入場は閉館の30分前まで

一般:¥1500
学生:¥1200(要学生証提示)

休館日:4/12、4/19、4/26

ご入場されるお客様はオンラインでの日時指定予約が必要です。
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HOSOO GALLERY

京都市中京区柿本町412 HOSOO FLAGSHIP STORE 2F & 5F

地下鉄烏丸線または東西線「烏丸御池」駅6番出口より徒歩2分

10/10 現代日本女性写真家たちの祝祭

ポリーヌ・ベルマール(インディペンデント・キュレーター、写真史家、元マグナム・フォト カルチュラルディレクター、元ニューヨーク国際写真センター キュレーター)と、KYOTOGRAPHIEの共同設立者/共同ディレクターであるルシール・レイボーズと仲西祐介が共同でキュレーションを行い、将来的に活躍が期待される10人の日本人女性写真家の作品を展示する。KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭の10周年を記念して行われる本展で展示される作品を通し、それぞれの作家の独自の視点や考察を世界に向けて紹介する。それぞれの個展は、京都在住の建築家・小西啓睦氏が考案した、汎用性と持続性に優れた自然素材の構造体によって構成される。この構造体と作品は、巡回にも対応できるよう移動または複製できる仕組みになっている。

本展は、ケリングの「ウーマン・イン・モーション」により支援されている。「ウーマン・イン・モーション」は、アートとカルチャーの分野で活躍する女性に光を当てることを目的として2015年に発足し、以降様々な芸術分野における女性の地位や認識について理解を深め、変化を促すためのプラットフォームになっている。

岡部桃

日本大学芸術学部卒業。主な受賞歴に「写真新世紀優秀賞受賞(荒木経惟選)」(東京 1999)、FOAM's Paul Huf award(オランダ 2015)KASSEL PHOTOBOOK AWARD入選(ドイツ 2014)などがある。主な展覧会に「Dildo&Bible」(Foam Museum オランダ 2015、成山画廊 東京)など。主なグループ展に「the NUDE exhibition」(Fotografiska ストックホルム 2021、ニューヨーク 2022)、「Know My name」(National Gallery of Australia オーストラリア 2020)、「Japanese nude photography」(Museum Sieboldhuisオランダ 2019)など。
刊行した写真集に『イルマタル』(まんだらけ 2020)、『バイブル』(Session Press 2014)、『Dildo』(Session Press 2013)がある。メトロポリタン美術館、ニューヨーク公立図書館、ピア24に作品集が所蔵。

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