sawasawato ©︎ Noriko Hayashi
sawasawato ©︎ Noriko Hayashi
sawasawato ©︎ Noriko Hayashi
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林 典子

Noriko Hayashi

sawasawato

10/10 現代日本女性写真家たちの祝祭

Supported by KERING’S WOMEN IN MOTION

Curated by
ルシール・レイボーズ
仲西祐介
ポリーヌ・ベルマール

HOSOO GALLERY

1959年から1984年にかけて行われた「帰国事業」によって、9万人以上の人々が日本から北朝鮮に渡った。その中には日本で朝鮮人と結婚をした約1800人の日本人妻が含まれる。林典子は7年間で12回北朝鮮を訪れ、9人の日本人妻に会う。在日朝鮮人を取り巻く複雑な時代背景の中、夫に付き添って北朝鮮に渡り、その後60年以上もの歳月を海の向こうで暮らし続けてきた女性たちの人生と記憶の断片が、歴史の闇の中に確かに存在していた証を記録したいという思いから、8人を撮影する。現在の彼女たちのポートレートや北朝鮮の風景、彼女たちの若かりし頃の姿、かつて暮らした日本の思い出の場所を林が訪れ撮影した風景写真などを織りまぜたシリーズ「sawasawato」を制作。本展ではその中から2人に焦点を当てた作品と、海を写した作品からなる、3つのテーマを写真と映像で展示する。個人史とそれを取り巻く社会的記憶の表象について考察しながら、日本と朝鮮半島を行き交う個々の記憶を紡ぎ合わせ再構築している。

HOSOO GALLERY

10:30 - 17:30

入場は閉館の30分前まで

一般:¥1500
学生:¥1200(要学生証提示)

休館日:4/12、4/19、4/26

ご入場されるお客様はオンラインでの日時指定予約が必要です。
詳細はこちら

HOSOO GALLERY

京都市中京区柿本町412 HOSOO FLAGSHIP STORE 2F & 5F

地下鉄烏丸線または東西線「烏丸御池」駅6番出口より徒歩2分

10/10 現代日本女性写真家たちの祝祭

ポリーヌ・ベルマール(インディペンデント・キュレーター、写真史家、元マグナム・フォト カルチュラルディレクター、元ニューヨーク国際写真センター キュレーター)と、KYOTOGRAPHIEの共同設立者/共同ディレクターであるルシール・レイボーズと仲西祐介が共同でキュレーションを行い、将来的に活躍が期待される10人の日本人女性写真家の作品を展示する。KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭の10周年を記念して行われる本展で展示される作品を通し、それぞれの作家の独自の視点や考察を世界に向けて紹介する。それぞれの個展は、京都在住の建築家・小西啓睦氏が考案した、汎用性と持続性に優れた自然素材の構造体によって構成される。この構造体と作品は、巡回にも対応できるよう移動または複製できる仕組みになっている。

本展は、ケリングの「ウーマン・イン・モーション」により支援されている。「ウーマン・イン・モーション」は、アートとカルチャーの分野で活躍する女性に光を当てることを目的として2015年に発足し、以降様々な芸術分野における女性の地位や認識について理解を深め、変化を促すためのプラットフォームになっている。

林典子

神奈川県生まれ。国際政治学、紛争・平和構築学を専攻していた大学時代に西アフリカのガンビア共和国を訪れ、地元新聞社で写真を撮り始める。
イギリスのフォトエージェンシーPanos Picture所属。写真集に『キルギスの誘拐結婚』(日経ナショナル ジオグラフィック社 2014)、『ヤズディの祈り』(赤々舎 2016)。2019年『フォト・ドキュメンタリー 朝鮮に渡った「日本人妻」─60年の記憶』(岩波新書)を出版。2020年、韓国の出版社정은문고より韓国語翻訳版刊行。「ビザ・プール・リマージュ」(フランス)金賞、NPPA全米報道写真家協会賞1位など受賞。英文芸誌GRANTA、New York Times、ナショナルジオグラフィック、Stern(ドイツ)、The Guardian(イギリス)などに写真や記事を発表している。2013年より北朝鮮に暮らす日本人妻をテーマにしたプロジェクトに取り組んでいる。

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